今夜は用事で少し遠出した。
普段はあまり行かない名古屋市の北の方に車で向かった。
清須市という小さな町だったが、時間は夜で駅前など繁華街に行ったわけではないので町の様相は分からないが
ちょっと寂れた田んぼが広がる田舎町だと感じた。
用事も済んでどっかで飯でも食おうかと清須市をスマホで調べたら、なんと漫画家の鳥山明の出身地じゃないか!!
子供の頃は毎週の週刊ジャンプでドラゴンボールを読むのが週の一大イベントだった。
少ない小遣いで本屋に買いに行ったり、節約の名のもとに本屋で立ち読みして怒られたり、ジャンプ買った友達の家に「ジャンプ見して~」とお邪魔して友達の機嫌が悪いと蔑みの目で見られたり。
ろくでもない昭和の思い出がよみがえる。
鳥取県の水木しげるロードのような故人を称えた施設やモニュメントなんかあれば観にいこうかと思ったが、特に何も
ないのね・・・世界的な巨匠なのに。
せっかくここまで来たのに何もせず帰るのも惜しくて、清須城を観に行くことにした。
「清須会議」という歴史的な出来事があったことは知っているものの、誰が集まり何を決めたのかまでは曖昧だ。
織田信長が拠点とした城――その程度の知識しかないが、まずは外観だけでも見てみようと車を走らせた。

住宅地の側にある、その城はこじんまりとして他の城のようなスケール感や風格、壮大感に乏しいイメージだった。
だが自分はこの城が好きだ。
小さくコンパクトにまとまってて綺麗だと思う。余計なものを削ぎ落した機能美というか。
瓦の黒、壁の白に天守閣の高欄の赤の色彩がワンポイントで綺麗にまとまってる。
遠い昔、織田信長がこの小さな城から天下統一を構想していたと思うと、歴史に詳しくない自分でも不思議とロマンが込み上げ、しばらく見入ってしまった。
しかし、しばらく城を眺めてると駐車場に車が入ってきて人が降りてきた。
自分の事は棚に上げて「こんな夜に城見学って変わったやつだな」と思ったら若いカップルだった。
キャッキャッ言いながら楽しそうに城の周りで写真を撮り始めた。
なんだか微笑ましくもあり眩しく見えた。
楽しそうに青春を謳歌してるカップルと夜中に独りで城を眺めてるおっさん。
明らかにこっちの方が不審者だった・・・何だか居心地が悪くなって帰る事にした。
敗走である。
俺は信長にはなれない。
ただ清須城を観れたのはよかった。何だか掘り出し物を見つけたような得した気分になった。
そんな真夏の夜のドライブだった。
ドラゴンボール懐かしいな
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