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賞味期限切れの冷や汁と、炎天下を生き抜いた大葉の話

毎日の食事だが基本的に自炊するようにしている。
昔、飲食店で働いた経験があるのである程度の料理はできる。

昨日調味料の入ったカゴを漁ってたら、だいぶ前に買った「冷や汁の素」という
パッケージを発見した。

東北地方あたりで夏に食べられてる郷土料理のようだが、だいぶ前に雑貨店で
物珍しさから買った記憶はあった。
「これ食えるんかな」と思い賞味期限を確認したら2025年5月とあった。
軽く1年以上は過ぎている。

・・・今日はこれを食べることにした。
・中身を確認したら味噌ダレのみが入ってたんで、よほど腐るって事もなかろう。
・夏に食べる料理という事で旬を逃さない
・食品関係の断捨離
そんな理由からタブる事にした。この時期に食中毒は少々怖いが行く、俺は行く。

近所のスーパーで大葉とキュウリを買いにいって早速調理することにしたが、ざく切りに
した野菜をタレと和えて冷蔵庫で冷やすというシンプルな工程。
しかしいざ調理をしてみたら、大葉がない。
レジ袋を探しても、先に冷蔵庫に入れちゃったかと思ったが、どこにも見当たらない。
キュウリよりも大葉の香りがこの料理のポイントだと思ってたのに・・・

仕方なくキュウリのみで作って冷蔵庫に保管してうっすら氷が張るくらい冷やして食べてみた。
期待値ほど美味くはない・・・
キュウリのみだったんで、そこに大葉やミョウガが入ればまた違った味になったかもしれない。
ただ夏の暑い日にご飯をかきこむにはいいかもしれない。そんな位置づけだ。
冷や汁の素はまだ2袋残ってるんで、また近い内に食べる事もあるだろう。

それから日を跨いで今日の昼に用事で車で出かけようとしたら、大葉が助手席の下に落ちてた。
助手席に買い物袋を置いて、運転しながら食べようと買ったパルムを袋から取り出した時に落ちたんだろう
・・・パルムは間違いない。
日中の日差しでもう腐ってるだろうなと思ってた大葉だが意外にも食べれそうだった。

すごいぞ大葉!!
真夏の炎天下の車中で気温が40℃にはなるだろうが、日差しにはやられた部分もあるだろうがそれ以外の部分は
まだ青々としている。大葉の生命力には少し驚いた。

考えてみれば、大葉はただの飾りじゃない。強力な殺菌、抗菌作用を持ち、ビタミンなどの栄養素を豊富に
含んで老化防止にも一役買うという、凄まじい実力を秘めたハーブなのだ。
このタフすぎる身体能力も、その高い栄養価ゆえのものかもしれない。

過酷な環境に耐え、己の中に確かな武器(栄養)を秘める大葉の姿に、日陰で静かにスキルを発揮する職人
のような生き様を見た気がした。
俺も大葉のように、影にたち目立たないがスキルフルで有用な、縁の下の力持ちのような存在になりたい。

自分でも何を言ってるのかよくわからないが。

……などと大葉の哲学に浸っていたが、後で調べたら冷や汁は東北ではなく宮崎の郷土料理らしい。道理で、日本の南国生まれ(のタレに合わせる相棒)が40℃の車内でも平気だったわけだ、と一人で妙に納得してしまった。
あと本場では鯖缶を入れてコクを出すのが定番で美味しいらしい。
残り2袋のリベンジは、このタフな大葉とミョウガと鯖缶をしっかり揃えて、本場の美味さを味うことにしよう。


冷や汁リベンジだ

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